UG Matsuhira プロフィール・研究業績

<biography>

UG Matsuhira

松平勇二(まつひら ゆうじ) 1982年神戸市生まれ
幼いころからアフリカ文化に興味を持つ。小学生のころ、テレビで放送されたトーマス・マプフーモ (Thomas Mapfumo)のライブ映像に衝撃を受ける。このころから「親指で演奏するアフリカの楽器」のことが気になっていた。2002年、大阪外国語大学アフリカ地域文化専攻(スワヒリ語)[現:大阪大学外国語学部]に入学。大学で情報を集め、幼いころに衝撃を受けた音楽がジンバブエの音楽であることを知った。そして「親指で演奏するアフリカの楽器」が「ンビラ」であることも判明。早速インターネットで購入し、練習してみるが、教えてくれる人もおらず、1曲も習得できずに1年以上が経過。ムビラ・ジャンクションのワークショップで熊越シンヤ氏から曲を教わり、やっとの思いで数曲を習得。

2005年、人生発の海外旅行でジンバブエを訪れる。熊越シンヤ氏の紹介でンビラ職人・演奏家のサムソン・ブーレ(Samson Bvure)に弟子入り。ジンバブエの首都ハラレとリンガ村を行き来しながらジンバブエの音楽や文化を学ぶ。同2005年にはリンガ・ザ・ンビラバンドを結成。メンバーは皆大阪外大の学生だった(松平勇二、内田好美、大橋桃子、加藤優志、福本友香里、加藤早紀、山口千尋)。リンガ・ザ・ンビラバンドは演奏とともにリンガ村支援活動もおこなった。この活動は、リンガ村で録音してきた民族音楽のCD‐RやDVDを、日本で販売し、売り上げをすべて現地に寄付するというものであった。2005年から約二年間この活動を続けた。この支援によってリンガ村の医療施設で出産施設の建設が進んでいる(2011年現在)。

2007年大阪外国語大学を卒業。名古屋大学大学院文学研究科へ入学。比較人文学講座(文化人類学・宗教学の研究室)に入る。2009年には修士論文『ジンバブエ独立闘争歌「チムレンガミュージック」の研究 ‐ジンバブエ大衆音楽の政治人類学的研究‐』を提出。同年博士課程後期課程に進学。2009-2011年度は日本学術振興会特別研究員として、「ジンバブエ音楽の政治・宗教人類学研究」というテーマで研究をおこなった。現在、名古屋大学文学研究科博士研究員。

名古屋に拠点を移した2007年にはチムレンガミュージックバンド「ロワンビラ」を結成。オリジナルメンバーは松平勇二、渡邊和法、川原大輔の3人で、後に松本弥生が加入。川原大輔の脱退に伴って、森本大介、真見新俊之、鶴田みずほ、梶尾由喜子が加入。松平は2009年、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで、サカキ・マンゴー&リンバトレインサウンドシステムの特別ゲストとしてンビラを演奏し、ジンバブエ人アーティスト、チウォニソ・マライレ(Chiwoniso Maraire)とも共演。ちなみにサカキ・マンゴーはUGの大阪外国語大学の先輩である。同年12月にはジンバブエの新星ホープ・マシケ(Hope Masike)とハラレのアリアンス・フランセーズで共演。翌2010年にはロワンビラとしてスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドに出演。チウォニソとの再共演をはたした。また、ジンバブエ人アーティスト、ネルソン・ツクヮツクヮ(Nelson Tswatswa)のデビューアルバム“Dayi”にバンドメンバーとして参加、ンビラとパーカッションを演奏している。
2012年には、パーカッショニスとNOBとンビラ奏者光田翼とともにUG Matsuhira&Nhapitapi(まつひらゆうじ・あんど・なぴたぴ)を結成。

名古屋に移ってからは、ロワンビラとしての音楽ライブ活動のほか、ソロでも中学校や高校での講演や演奏活動をおこなっている。

<UG's Music>
mbira nededze

コンセプトは「うたうンビラ」。ンビラの音楽には、基本的にはコードの感覚がない。その代わりメロディーの組合せによって曲を作り上げていく。ンビラの鍵盤は3列に分かれている。そのそれぞれが独立した、また列を超えたメロディーを奏でる。それはまるで、1台のンビラのなかに、3人の歌手がいるかのようだ。奏者が声を発していなくても、ンビラが歌っていてくれる、そんな音楽を奏でたい。

バンド活動においても、それぞれの楽器がうたうようにアレンジする。
ドラムもベースもリズムを刻む楽器ではなく、「うたう」楽器である。UGの音楽は、全ての楽器が声を掛け合うことで生みだされるのだ。

UG Channel (YouTube)

<松平勇二 研究活動>

学歴

平成13年 兵庫県立長田高等学校卒業
平成14年 大阪外国語大学外国語学部(アフリカ地域文化専攻)入学
平成19年 大阪外国語大学外国語学部(アフリカ地域文化専攻)卒業
平成19年 名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期入学
平成21年 名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了(文学修士)
平成21年 名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期進学
平成24年 名古屋大学大学院文学研究科博士課単位取得退学

職歴

平成21年 日本学術振興会特別研究員(DC1)
平成24年 名古屋大学文学研究科博士研究員

所属学会

Society for Ethnomusicology
日本アフリカ学会
日本文化人類学会
日本宗教学会
日本ポピュラー音楽学会

海外渡航歴

  1. 2005年2月-3月 南アフリカ、ジンバブエ(私費)
  2. 2005年6月-2006年1月 南アフリカ、ジンバブエ、タンザニア(私費)
  3. 2007年9月-11月 南アフリカ、ジンバブエ、モザンビーク (日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(A)『アフリカ・イスラーム圏における白色系民族と黒色系民族の紛争と共存の宗教人類学研究』 研究代表者:嶋田義仁)
  4. 2009年9月-12月 ジンバブエ、イギリス (日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(S)『牧畜文化解析によるアフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とその現代的動態の研究』 研究代表者:嶋田義仁)
  5. 2010年9月-11月 南アフリカ、ジンバブエ(日本学術振興会 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 『ジンバブエ音楽の政治-宗教人類学研究』 研究代表者:松平勇二)
  6. 2011年2月-3月 南アフリカ、ジンバブエ (日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B) 『アフリカ無形文化遺産存続の可能性を探る』 研究代表者:川田順造)
  7. 2011年4月-10月 ジンバブエ、タンザニア (日本学術振興会 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 『ジンバブエ音楽の政治-宗教人類学研究』 研究代表者:松平勇二)
  8. 2012年3月マリ(伝統的生活様式の崩壊と再宗教化をめぐる現在アフリカにおける宗教動態」アジア・アフリカ学術基盤形成事業 日本側拠点機関:名古屋大学,コーディネーター:嶋田義仁(名古屋大学・教授))
  9. 2012年12-1月ジンバブエ(「アフリカ現代社会における無形文化遺産の役割」日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)研究代表:川田順造(神奈川大学・研究員))
  10. 2013年9月ジンバブエ(「アフリカ現代社会における無形文化遺産の役割」日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)研究代表:川田順造(神奈川大学・研究員))

研究成果

● 論文

  1. 松平勇二「民族音楽」『アフリカ学事典』昭和堂pp.42-45、2014
  2. MATSUHIRA, YujiThe Rain Making Ceremony in the Nyandoro Region, Zimbabwe”. Religious Dynamics in Africa 平成23年度アジア・アフリカ学術基盤形成事業「伝統的生活様式の崩壊と再宗教化をめぐる現代アフリカにおける宗教動態」研究成果報告書(コーディネーター:名古屋大学文学研究科教授・嶋田義仁)、名古屋大学文学研究科、pp.165-182、2013
  3. Matsuhira, Yuji. (2012) "Ways of Making and Playing the Mbira". Cultures sonores d'afirique vol.V. publie sous la direction de junzo Kawada. pp.81-98.
  4. 「ンビラ(mbira)演奏とバントゥー農耕民ショナ族の祖霊信仰」『シャーマニズムの諸相』嶋田義仁編 2011年5月 勉誠出版 pp.139-167
  5. 「ジンバブエ人歌手トーマス・マプフーモの音楽基盤-チムレンガ・ミュージックにおける伝統と現代」 『多民族研究』第3号 2009年pp.14-25
  6. 「近所ビジネスに見る人々の知恵」『伝統知識と技術の再活性化によるアフリカの草の根開発(Grass Root Development)と環境保護「アフリカに美しい村と町をつくろう」プロジェクト』平成19年度「国際協力イニシアティブ」名古屋大学文学研究科嶋田研究室グループ 2008年3月 pp.123-126
  7. 「ジンバブエ共和国リンガ村の土器作り」『沙漠誌ノート』vol.5 2008年3月pp.27-34
  8. 「多言語社会に生きるアフリカ人―モザンビークにおけるショナ語とスワヒリ語―」『イスラム圏アフリカ論集Ⅳ イスラム圏アフリカ研究』平成18-20年度科学研究費補助金(基盤(A)研究成果報告書(研究代表者:名古屋大学大学院文学研究科教授・嶋田義仁)2008年3月 pp.171-184

●口頭発表

  1. 松平勇二「ジンバブエの憑依儀礼における身心変容技法とンビラ音楽」第31回身心変容技法研究会+ワザ学研究会、京都大学稲盛財団記念館2階225号室(2015年1月15日)
  2. 松平勇二「ジンバブエ・ポップスの基層音楽「ンビラ」の文化」日本ポピュラー音楽学会中部地区例会、愛知県立大学・県立芸術大学サテライトキャンパス(2014年11月2日)
  3. 松平勇二「ショナ社会における音楽的宗教空間」第73回日本宗教学会学術大会、同志社大学(2014年9月14日)
  4. 松平勇二「再入植地の霊媒師」日本アフリカ学会第51回学術大会ポスター発表、京都大学(2014年5月23-25日)
  5. KAWADA, J. SUZUKI, H. TSURUTA, I. KAWASE, I. ○MATSUHIRA, Y. Sound Cultures of Africa IUAES Inter-Congress 2014, P135, Chiba, JPN, (16, May, 2014)
  6. 松平勇二「葬送儀礼『クロワグワ』に見るショナ族の祖霊観念」日本文化人類学会第47回研究大会、慶應義塾大学三田キャンパス(2013年6月9日)
  7. 松平勇二「ショナ族のンビラ音楽の記譜」日本アフリカ学会第50回学術大会ポスター発表、東京大学(2013年5月26日)
  8. 松平勇「ジンバブエのポピュラー・ミュージック、『スングーラ』の誕生と発展」第24回日本ポピュラー音楽学会年次大会、武蔵大学(2012年12月9日)
  9. 「祖霊を作る儀礼」日本宗教学会第71回学術大会 2012年9月8日 皇學館大学
  10. 「フォーラム:アフリカの「音文化」は、「無形文化遺産」であるか、ありうるか? その5:ジンバブエにおけるンビラ音楽の継承」 日本アフリカ学会第49回学術大会 平成24年5月27日 国立民族学博物館
  11. 「マリとジンバブエの音楽比較」 基盤研究(S)「牧畜文化の解析によるアフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とその現代的動態の研究」第4回国際シンポジウム 2012年3月20日名古屋大学文学研究科
  12. 「アフリカのピアノ『ンビラ』の世界」名古屋市立中央高校第4回中央セミナー 2011年12月14日 名古屋市立中央高校
  13. 「ジンバブエの神々と霊媒師」アジア・アフリカ学術基盤形成事業「伝統的生活様式の崩壊と再宗教化をめぐる現代アフリカにおける宗教動態」第5回国際シンポジウム 2011年11月27日 名古屋大学文学研究科
  14. Music Traditions of Zimbabwe(Kombai Matonhodzeとの共同発表)Ethnomusicology Symposium 2011. 2011年7月22日. UNIVERSITY OF DAR ES SALAAM, COLLEGE OF ARTS AND SOCIAL SCIENCES, DEPARTMENT OF FINE AND PERFORMING ARTS
  15. 「ジンバブエのンビラ音楽と憑依」アジア・アフリカ学術基盤形成事業「伝統的生活様式の崩壊と再宗教化をめぐる現代アフリカにおける宗教動態」第2回国際シンポジウム 2010年12月13日 名古屋大学文学研究科
  16. 「ジンバブエのンビラ音楽」基盤研究(S)「牧畜文化の解析によるアフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とその現代的動態の研究」第3回国際ワークショップ 2010年7月12日 名古屋大学文学研究科
  17. 「戦争と娯楽の歌“ジティ”」第47回日本アフリカ学会学術大会 2010年5月30日 奈良県文化会館
  18. 「クロワ・グワ儀礼における酒づくり」 基盤研究(S) アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明研究第二回国際ワークショップ
    2010年1月23日 名古屋大学
  19. Jit music in Zimbabwe 第一回国際シンポジウム「伝統様式の崩壊と再宗教化をめぐる現代アフリカの宗教動態」/科学研究費(s)「牧畜文化の解析によるアフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とその現代的動態の研究」共催 2009年12月12日 名古屋大学
  20. 「ジンバブエの歴史、文化、経済」スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド・シンポジウム 2009年7月22日 富山県南砺市ヘリオス
  21. 「異文化理解-ジンバブエ共和国、リンガ村支援活動を通じて-」兵庫県立長田高等学校総合学習講演会 2009年7月13日 兵庫県立長田高等学校
  22. 「ジンバブエ大衆音楽と民衆の意識:解放組織とトーマス・マプフーモによる「闘争の歌」の歌詞分析」第46回日本アフリカ学会学術大会 2009年5月24日 東京農業大学
  23. 「日本人を魅了するンビラの魔力-ロワンビラの目指す音楽-」『アフリカと日本のポップな関係 Ⅱ.日本人のつくるアフリカ系音楽』 POP AFRICA アフリカの今にノル?!―ポピュラーカルチャー研究への招待― 国士舘大学(東京・世田谷)2008年11月15日
  24. 「ジンバブウェ・ポップミュージックにおける伝統と現代」『多民族研究学会第10回大会シンポジアム:アフリカ文化の「今」―伝統と現代を結ぶもの』青山学院女子短期大学2008年7月26日
  25. 「ジンバブエの口頭伝承における歌の役割」『日本アフリカ学会第45回学術大会』龍谷大学深草学舎2008年5月24日
  26. 「村の音楽を使った支援活動:ジンバブエ共和国リンガ村の事例」『平成19年度「国際協力イニシアティブ」教育協力拠点形成事業「伝統知識・技術の再活性化によるアフリカの草の根的開発(Grass Root Development)と環境保護」第二回研究会』名古屋大学文学研究科 2007年2月13

 

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